記事

インタビュー / 特集 / 記事

大人世代の視点から見た若者によるムーブメント(後藤富和弁護士)

20170324011549-1200x6302

―2015年7月、今の政治や社会の在り方に疑問を持った福岡の若者たちが結成したFYM(Fukuoka YouthMovement)が今年3月をもって解散しました。今回は、彼ら彼女らの起こしたムーブメントについてこれまで長く運動に携わっている後藤弁護士ならではの視点でお話を聞きたいと思って伺いました。 後藤弁護士:大人世代から見ると若い世代が頑張っている姿が励みになりますし、応援したくなります。大学生たちから多少、無茶な…普通だったら難しいと思える提案があったとしても何とか実現させてあげたいという思いになります。 ―後藤弁護士の大学時代もそういった大学生ならではな無茶な活動をした経験はありますか? 後藤弁護士:学生時代に政治的な活動をしていたわけではないのですが、有機農業などの環境問題を扱うサークルを運営していました。今から考えればかなり無茶な動きをしていたのですが、周囲の大人たちは本当に僕らの無茶によく答えてくれていました。 ―畑を借りて活動されていらっしゃったとか 後藤弁護士:そうそう。講演会で知り合いになった大学の先生のところに相談したら、協力してもらえるお医者さんを紹介されて。と…

インタビュー / 記事

若者は政治を変えるのか~崔春海さん(元FYM)インタビュー全文~

20170324011549

本記事は 若者は政治を変えるのか  の関連記事です。こちらと合わせてお読みください。 Q:そもそも政治や社会問題に興味を持ったきっかけを教えてください 崔:僕は“崔”という名前のとおり在日コリアンの関係で「政治」というものが身近にありました。僕はたまたま日本国籍ですけど。僕が高校を卒業して以降、父は政治の話を結構してくる感じで、家にも政治や社会問題に関する本が結構ありました。なので、僕は自然と政治について興味を持つようになりましたね。 Q:僕の家庭では全然、政治の話とかしないんですよ。テレビもバラエティ番組しか観てないですし。だから、どのように政治について話し合うのか分からないです。 崔:例えば、テレビでニュースが流れると父が「これはこういうことだよ」と解説してくる感じです。でも、最近は父に「こういうことだよ」と言われて、僕が「違うよ。こういうことだよ」と言い返して揉めたりすることもあります(笑) Q:つまり、政治について何かきっかけがあって興味を持ったというよりは物心ついた時から自然と? 崔:う~ん、物心ついた時からというか。父はミリタリー関係が好きで、プラモデルとか家にあって。そう…

コラム / 記事

ある好事家の書評② 山元七平『「空気」の研究』

klementinum

「空気」の支配と「抗空気罪」    現在の日本を支配しているのは「空気」である。このように感じる人は少なくないだろう。もちろんこの場合の「空気」というのは、単なる「大気中の気体」というような物理的な意味ではない。「空気を読めよ」というときの「空気」である。学校での友人との会話や職場での会議などにおいて、目には見えないが必ず従わなければならない「何か」に縛り付けられ、自分の本心とはまったく異なることを言わざるを得なかった、という経験は誰にでもあるだろう。   数年前、「KY」(空気が読めない)という造語が流行したが(現在でもしている?)、事実、日本では「空気」が読めないことは一種の罪であり、その罰として陰に陽に社会的な制裁を受けることがある。これにより、日本人は「空気」を読むことに敏感になり、周囲に迎合することが一種の美徳とみなされるようになる。もしそれに抗するような言動をとれば「抗空気罪」として「村八分」という仕打ちを受けることとなる。    では、この「空気」とはいったい何だろうか。なぜ、どのようにしてそのようなものが発生するのだろうか。それは日本社会にしか存在し…

記事

インタビュー企画「中国という隣人を身近に感じよう(後編)」

中国と言う隣人を知ろう

連載企画→中国は日本にとって本当に脅威なのか~日中関係と安保法制を考える~① インタビュー企画第一弾→インタビュー企画「中国という隣人を身近に感じよう(前編)」 Q、お話を聞いていて、自分が持っていたイメージと全く違う一面が見えてきました。僕たち一般人は、テレビの報道やネットの情報を見て印象を形作っていると思います。 A、マスコミがいろいろ煽っているなと感じます。センセーショナルなものがやはり売れるのでしょう。例えばPM2.5について、ことさらに中国から飛来することが報じられますが、そもそも中国のPM2.5の問題が出る前から、日本国内の工場や自動車から大量のPM 2.5が排出されていたのに、政府は対策を取ってきませんでした。日本国内のPM2.5問題がぎりぎり表面化するか否かという時に、あたかも中国から飛来してくる毒ガスかのように報道され、それが一般的な認識になってしまったのです。九州においてPM2.5は中国からの飛来もありますが、多くは九州内の工場や排ガスによるものに加えて、阿蘇や桜島などの噴煙によるものがたくさん含まれています。また、関東になるとほとんど国産のPM2.5ばかりです。 …

インタビュー / 特集 / 記事

インタビュー企画「中国という隣人を身近に感じよう(前編)」

中国と言う隣人を知ろう

 同じ東アジアに位置し、歴史的文化的にもさまざまな形で密接に関わってきた日本と中国。経済においても、日中貿易総額は2699億ドル(日米貿易総額は1924億ドル)と、中国は日本にとって最大の貿易相手国である。しかし、そのような背景とは裏腹に、報道では日本と中国の対立が多く報じられ、また中国の脅威を煽るような内容のコンテンツもインターネットにあふれ、日本人の多くが中国に対して(あるいは中国人に対して)悪いイメージを持っているように感じる。昨年12月には、そうした「中国脅威論」の氾濫に疑問を呈する後藤とみかず氏に特集として連載記事をいただいた。今回は、その締めくくりとして日中友好協会の福岡支部長として日ごろから日中の交流に努めていらっしゃる氏にその体験と思いを伺った。 後藤とみかず:1968年生まれ、47歳。 福岡大学法学部卒、2002年弁護士登録。福岡県弁護士会所属 中国は日本にとって本当に脅威なのか~日中関係と安保法制を考える~①  Q、まずは中国と言う国に興味を持ったきっかけを教えてください。 A、自分の世代は子どもの頃に日中国交正常化の時期を過ごしています。テレビでは国交正常化を記念…

記事

「自民党改憲草案を考える 第一回 憲法とは」講師:横田耕一(九州大学名誉教授・憲法学者)

12994387_1703885233201698_8794319919595879257_n

市民連合ふくおかにおいて、毎月一回の頻度で市民向けの憲法講座が行われています。そこでの内容を、授業メモ、あるいは議事録という形で公開していきます。 「自民党改憲草案を考える 第一回 憲法とは」講師:横田耕一(九州大学名誉教授・憲法学者) 〇レジュメ Ⅰ 「立憲主義憲法」の流れと「日本国憲法」  1 「憲法」という言葉    聖徳太子「十七ケ条憲法」      伊藤博文『憲法志料』  Constitution → 根本法、国憲、憲法   2 「立憲主義憲法」の意味  → 「近代立憲主義憲法」   3 「近代立憲主義憲法」の成立とその後の流れ    (1689年イギリス名誉革命 1776年アメリカ独立革命 1789年フランス大革命)    資本主義社会の成立 → 資本主義の矛盾拡大 →    「社会主義憲法」     「近代憲法」                                              →「現代憲法」   4 「立憲主義憲法」(本流)と日本の独自性(象徴天皇制、永久平和主義)     Ⅱ 「近代立…

記事

「9条をきちんと読みましょう」講師:横田耕一 (市民連合ふくおか憲法講座メモ)

12994387_1703885233201698_8794319919595879257_n

市民連合ふくおかにおいて、毎月一回の頻度で市民向けの憲法講座が行われています。そこでの内容を、授業メモ、あるいは議事録という形で公開していきます。  市民憲法講座第3回 「9条をキチンと読みましょう」 講師:横田耕一(憲法学者。九州大学名誉教授) 安全保障については、どうすればいいかと、憲法上のルールはどうなっているかとを、しっかりと分けて議論しないといけない。だから、「日本の安全保障は9条があるから大丈 夫」というのは解答になっていない。  【ここで、30分ほど、参加者が各自の9条解釈を披瀝。その上で】 1 憲法条文の「解釈」(例:自衛戦力の保持は可能か否か)と「適用」(例:自衛隊は合憲か違憲か)を区別する。 2 解釈の必要性、解釈の作法 ( つまみ食いはダメ。憲法全体と矛盾なく解釈すること) 3 9条解釈の主たる論点  1)「自衛権」の有無 → 「自衛権」の定義次第で決まる    広義の「自衛権」(国をいろんな手段で守る権利)→ 否定論はない(制憲議会の吉田首相も肯定)    問題は狭義の「自衛権(実力による防衛権)の行使」 → 解釈が分かれる。吉田首相は否定。  2)1項   「…

記事

中国は日本にとって本当に脅威なのか~日中関係と安保法制を考える~⑥

img_8423

民衆レベルでつながっている日本と中国    今日本と中国、交流がすごく深まっています。先日、日中友好協会にクロスFMから取材が来て、30分間話してくれという依頼がありました。中国脅威論が盛んに言われているけれども、本当にそうなのか、そのことを話してくれということでした。その時に、日中友好協会だけではなくて、中国から来ている留学生もぜひ呼んでくださいと言って、一緒に参加することになりました。この留学生は、私の長女と呼んでいるんですが、中国からの留学生です。日本で幼稚園の先生をしていました。福岡教育大学の大学院まで行って、幼稚園の先生をしています。若者たちは、中国と日本の国境を軽く越える。文化の違いも軽く越える。そして彼女は幼稚園の先生として日本の子どもたちの教育をしている。  今本屋さんに行けば、売れるから、中国脅威論とか、嫌中国とか、そういう本をヘイト本というのですが、いっぱい並んでいます。週刊誌もそんなネタばかりです。 たとえばPM2.5、北京から毒ガスが来るなどと書いているんです。馬鹿かと思いますよ。PM2.5というと中国だと思っているでしょう。PM2.5の問題は10年以…

記事

中国は日本にとって本当に脅威なのか~日中関係と安保法制を考える~⑤

xvii_congress_cpc_foto_3

日本を侵攻するようなことをすると中国の政権がもたない    ご存じだと思いますが、今アメリカは中国と蜜月です。これはオバマさんの言葉です。「アメリカは中国が平和で安定的に台頭し、世界で責任ある役割を果たすことを歓迎する」と言っています。さっき言いましたように、安倍さんがあれだけ苦労して安保法を通して、ほめてもらおうとしてアメリカに行ったのに、オバマさんは会わずに習近平さんと会っていたのです。今アメリカがどっちを大事に思っているかというのはすぐに分かりますね  今アメリカと中国は一緒に軍事演習をしています。自衛隊と米軍が軍事演習をするというのはよく聞きますね。でも中国軍とアメリカ軍が一緒に軍事演習をしている。敵同士だとそういうことしますか。米中間で戦争を起こそうとしても、起こしようがないわけです。まして今中国を怒らせて一番困るのはアメリカですよ。中国がよそを向いたら、潰れるのはアメリカですからね。  ここまで見てきて、「中国脅威論」というのは、中国の脅威ということではなくて、日本の国際社会での地位が落ちてきている、そのことを認めたくないバブル世代の人たちが、かつての日本の栄光の…

記事

中国は日本にとって本当に脅威なのか~日中関係と安保法制を考える~④

truong_sa_lon

駆けつけ警護でやろうとしていること    もうひとつ、これから自衛隊が担うことになる「駆けつけ警護」があります。駆けつけ警護というのは、例えば武装グループからNGOや国連職員、外国の部隊などが襲撃を受けた。この時に自衛隊が駆けつけて、NGOや外国の軍隊を警護するということです。安保法制成立後の自衛隊の駆けつけ警護適用の第一弾は、南スーダンです。本来は今年の2月に作戦が開始される予定でした。しかし安倍総理はこれを今年の9月に延期しました。何故か。もし作戦を開始して自衛隊員に死者が出たら、参議院選挙はどうなりますか。もし自衛隊員が南スーダンの、何の罪もない人を殺したらどうなりますか。あれほど強引に法案を通して、その適用は参議院選挙の後に先送りしました。ということは参議院選挙が終わった今から、南スーダンへの駆けつけ警護がスタートするわけです。  それでは南スーダンは日本とどういう関係があるのかということです。南スーダンはエチオピアの西側にあって、首都はジュバです。あんまりお馴染みではない国ですね。この南スーダンに各国が軍隊を派遣しています。アメリカは6人派遣しています。一番多いのは…

Twitter

Facebook

LINE@

友だち追加数