本記事は 若者は政治を変えるのか  の関連記事です。こちらと合わせてお読みください。

Q:きっかけを教えてください
三国志とか、歴史関係の本を読んで社会に興味がでた。高校で世界史を勉強してさらに好きに。特に樺太千島交換条約を学んで、北方領土などの領土問題に興味を持ち、なぜ中国やロシアも自国の領土と言い出すのかと思ったら、ガスや資源などの要素があると知り深く学んでみたいと思った。

また、実家が玄海原発5キロ圏内にあり、原発の問題について日頃から両親と話す機会があった。父はどちらかというと賛成で、母は反対の立場。福島の原発事故以降、政治に関心を持つようになった。

Q:原発の問題以外にも家庭で政治の話をする機会はありましたか
たまにアメリカの話をする。日本はアメリカの言いなりほどではないけど、依存していることを父に話したりとか。その辺は自分なりに勉強した。それで、洗脳されているなと思った。

戦争が必要か必要じゃないかといったら、当然必要じゃないが、歴史を見ると、ある程度必然的に起きるものかもしれないと思った。自衛のための戦争というのは起きる。今の政権の動きを見ていると、どんどんブレーキが外れていって、いつか戦争に突入してしまうと思っている。戦争経験者もいなくなっていて、戦争を知らない世代しかいなくなったら、いずれは戦争に踏み切ってしまうのではないか。守るべきものがあり、軍事力がある限り、どこかで戦争というのは起きてしまうのではないかという不安がある。

Qなぜデモに参加しようと思ったのですか?
政府は安保法制について戦争しないために日本がどう対処するべきかを規定した法律だという。ただ、日本が戦争に巻き込まれる危険性は確実に増していると思う。政府の動きを見ていると、いつか戦争に突入してしまうのではないかという不安があった。

テレビを通して、自分と同年代の若者が声をあげている姿を見て、自分が抱く思いは言わないよりは言った方がいいと思った。ネットで FYM の存在を知ってコンタクトをとった。活動に歓迎されたときは、同じような思いを共有する同年代の人が身近にいることがとても嬉しかった。

Q実際に行動してみての率直な思いを聞かせて下さい
参加してみて、やっぱり言わないよりは言った方がいいと思ったし、輪に入ることで社会や政治に関する意見交換ができた。そういうことができる場というはあっていいもの。

ただ、デモをすることへの抵抗感はあったし、最後まで拭えなかった。意思表示をすることは重要だと感じていたけど、なぜここまで批判をされなくてはいけないのかと思った。社会の中で、自分の意見を言うこと自体がこんなにも受け入れられない状況にあるのかと思った。

デモに参加すると就職に影響するという話を聞いて、不安な気持ちになったりもしたし、ネット上の批判を見たりする中で、知識不足じゃないかと感じて自信が持てなくなることもあった。

 

Qそれでもデモに参加しようと思ったのはなぜですか?

デモに参加したのは自分の思いを表明したいという気持ちが勝ったことと、 参加する中でこの問題により深く向き合って考えたいと思ったから。議論して意見を言える場がある。デモはその延長線だという風に考えていた。

Q政治に関して周囲との意識のギャップはどうでしたか
僕たちの年代での関心事は、まず就職。そして生活、経済のこと。どれも、政治と結びついている事柄だけど、政治の話まで発展することはない。安保法制の話などは実生活にダイレクトに影響があることではないから、普段の生活の中で話題にならないのは仕方がな いと思う。

 

 

Qこの行動にどういう意義があったと感じていますか

安保法制が成立したときは落ち込んだけど、この行動を通して日常の中から声をあげることの難しさや大事さを学んだ。FYMに関わり、行動したことは確実に意味があったと思う。僕の行動は違和感から始まった。迷いはあったけど、一歩踏み出したことによってFYMの行動に参加し、新たな人と出会い、意見交換することでより政治の動きがわかるようになった。わかるようになると、学んでみようという気持ちになる。以前は、ニュースが素通りしていたけど、今はいろんなことに反応するようになったと思う。活動を通じてある意味、充実感みたいなものもあった。

Q活動する中で障害に感じたことはありますか?
FYMの活動が拡大していくにつれて、外にでていく機会も増え、団体としてどうあるべきかという議論の必要が多く生まれ、それに議論の多くの時間を取られていた。

Q今後、政治にどのように関わっていきたいと思っていますか
政治社会問題に関して、一つ一つにしっかり意見をもって、必ず選挙に行こうと思った。声をあげるか上げないかは、自分の生活を考えて決める。ただ、本当に自分の生活に直結するような問題が起きたら、声をあげようと思う。ポジションによって意見が決まるのではなく、個々の問題に関してそれぞれに自分なりの意見があるべきだと思う。
政治に関して話す機会が少ない。学校で自然な形で政治を語る場があればいいなと思う。社会の授業などは単語を覚える授業ばかり。むしろ、個々の事例に関して意見を言い合う授業にすれば、日常の中でも話すようになるのでは。意見を言って、賛同してもらう機会があれば、その楽しさがわかり、議論が増えていくと思う。

アイポス編集部
アイポスは政治をもっと身近に感じ、生活と政治の関連性を見出す情報を発信します!