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少子高齢化に述べた次に現役世代を取り巻く状況について述べます。

左は北九州市若松区の北岸に位置する響灘という地区の、新規港湾開発区です。工場醸成地であり誘致活動のための公益法人も存在するのですが、これは御手許の端末を使って、Google Earthかマピオンで確認して欲しいのですが、人工島の半分近くは空白状況で、コンテナターミナルに三機、左の写真のようなクレーンがあったのですが、私が視察に行った日が折り悪く、横付けした船舶が無く、クレーンに動きが無く、積載量の多そうなトラックの出這入りも乏しい状態でした。広大な空白地が産業廃棄物の集積地となっており、その許認可の看板が大きく張り出されておりました。同若松区には、ひびきの学研都市という産官学の研究所もあるのですが、隣接の若松区には九州工業大学も存在するのですが、若い人口は優秀な方から引き抜かれて行きます。経済というのは「人、物、金」の順番で循環すると言いますが、要となる人間が抜けて行きます。同・若松区には産業医科大若松病院という総合病院が存在しますが、ここは、2008年以前は市立であったのが、内科医が全員、辞めるような事態が起こり、北九州市内にある、民間資本の企業が連合で出資する産業医科大が引き継ぐ事となりました。震災以降、北九州市長は何回も被災地を訪れ、震災ガレキの受け入れを訴えています。大義名分は「同じ日本人として」だとか「絆」だとか、おっしゃられていますが、本音は国からの交付金が欲しいというだけだと思います。ただし、それは市長が悪いわけでは無く、将来の見通しも無く投資開発を行ったが、肝心のそこで働く人材や、海外で売れるような物が無いという、事態が生じまして、北九州という八幡製鉄所の建設以来、日本の重厚長大産業、製造業、産業の米である所の鉄鋼の産出地も、このような状況になってしまったという事かと思われます。

 

最後に、カール・ポランニー著「市場社会と人間の自由」より
 
次の一歩は。経済システムの変革を通して社会を転換させることである。生産手段の私的所有は廃止されなければならない。そして、生産手段は共同体によって所有されねばならない。そうなれば、われわれの社会は経済的諸階級に分割されることをやめ、社会の統一が達成されるだろう。これによってのみ、われわれの社会は戦争や内乱による破壊から免れることができる。人類の生活の国際的な組織化が、名ばかりの共同体である現在の一国的な共同体によって達成されえないことを明らかにするのは容易である。一部の人々だけが生産システムに対するすべての責任を負い、他の人々がそのような責任から排除されているかぎり、全体は、国際的共同体を今日可能にするのに必要な大規模な経済的調節を推し進める意志と力を欠いているに違いないのである。世界を破壊に向けて絶望的に漂流させる究極の理由は、資本主義システムの維持のうちに表現される諸国民のあいだの共同体の否定である。