<安全保障>

安倍首相が北朝鮮問題を解散の理由としたことに対し、「北朝鮮危機を政治利用している」「『森友・加計』問題隠しの後付け大義」などと批判の声が上がっています。確かに有権者の動揺をうけ、北朝鮮との対決姿勢をアピールして支持に繋げたいといった思惑があるのかもしれません。しかし、安倍首相の北朝鮮に対する方針が180度転換した今、私たちは「アメリカと一緒になって力任せに押し続ける道」が日本にとって正しいのかどうか真剣に考えなければならないと思うのです。 

■アメリカによる北朝鮮への武力行使を容認した日本?

 
安倍首相は、今回の解散を「国難突破解散」と名づけ、北朝鮮の脅威への対応の信を問 うと表明しました。北朝鮮への対応について、安倍首相は、9月21日の国連総会での演説で「必要なのは対話ではなく圧力だ」と強調し、「すべての選択肢を持つというアメリカを支持する」と発言しています。当のアメリカはというと、トランプ大統領が「北朝鮮の完全破壊」、マティス国防長官が「韓国に被害を与えない形の武力行使ができる」と述べるなど軍事力の行使が現実味を帯びています。日本がアメリカのすべての選択肢を支持するということは、武力行使も容認するという立場にほかなりません。
“小野寺五典防衛相が、北朝鮮がグアムに向かってミサイルを発射した場合に「米側の抑止力・打撃力が欠如することは、日本の存立の危機に当たる可能性がないとも言えない」として、集 団的自衛権を行使できると答弁したのも記憶に新しい”
http://lite-ra.com/2017/09/post-3468.html
アメリカと北朝鮮が軍事衝突した場合、日本は安保法制に基づいて集団的自衛権を行使し、自衛隊が軍事作戦に参加する可能性は極めて高いといえるでしょう。また、攻撃目標とされる米軍基地を抱える日本は、戦争に巻き込まれることになります。
 

■日本こそが戦争を止める役割を果たすべき

これまで日本政府は、北朝鮮に対して“対話と圧力”で外交を行ってきました。しかし、安倍首相はその方針を180度転換し、武力行使も示唆するアメリカと共に圧力一辺倒で臨む姿勢です。圧力をかけ続けることで北朝鮮の問題が解決するのでしょうか。こうした時こそ、事態を改善する外交力が問われて いると思います。
一番避けなければならないのは戦争です。過度な圧力をかけ続け、後戻りできなくなったでは遅いのです。米国と密接な関係にある同盟国の日本の首相こそが、戦争を避けるるためにトランプ大統領に対して対話の重要性を訴えていかなければならないと思うのです。

IPOS 安保

 

■私たちの脅威は戦争そのもの

当然、北朝鮮のミサイル発射や核実験を許すことはできません。脅威も感じています。だからといって武力行使という話にはなりません。私たちの本当の脅威は、北朝鮮ではなくて戦争そのものです。今回の選挙で安倍首相が続投すれば、これまでと同様に、もしくはさらに強く、アメリカによる北朝鮮への武力行使を支持することになるでしょう
 
“あらゆる手段 による圧力を最大限まで高めていくほかに道はない”(安倍首相)
 
 本当にそうなのでしょうか。
-このまま、アメリカの北朝鮮に対する武力行使を容認し共に戦争への道を歩むのかどうかが問われています-

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アイポス編集部
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